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ほら吹き男爵

 2015年6月20日

前回からのつづきです。
シリーズの中ではめずらしく、ミュンヒハウゼン男爵(ほら吹き男爵)以外の人物
窮地に立たされた男爵を助ける、心やさしい貴族の娘が描かれているモチーフです。

以前スーザン先生が、”ほら吹き男爵”は”千夜一夜”や”真夏の夜の夢”
“狩人のほら話”などとは描き方が異なると話していましたが、
今回のセミナーで実感できたと、生徒さまがおっしゃっていました。

一日目、蒼を基調に浮かんでくるモチーフ。ファーストステップを
描き終えて焼成棚へ。
RD_20150618_1

「色はダークグレー。ここではファーストステップでのせたカラーの内側に
アウトラインをのせてゆきます。」
二日目は青に黒が、黒に青が重なり深みが増してゆきました。
こうしてデモンストレーションは進み、他の色も次々とモチーフを飾り
第二工程が無事完了。
RD_20150618_2

「まさかダークグレーで描いた男爵の髪の毛に、こんな色が重ねられていたなんて
思いませんでした。」感想を話してくださった生徒さま。
スーザン先生の知識や技術をお伝えすることができて、うれしく思います。

今回もまた額装のご相談をいただきました。
どんな色のベルベットが合うか、完成した作品を見ながら選びたいとのこと。
色見本の取り寄せを承りました。額装された作品を見るのが楽しみです。

余談ですが…スーザン先生の来日中、生徒さまのお見本にと、作品を
制作することがあります。このほら吹き男爵から、貴族の娘が描かれた
ミラーを描きました。(男爵からの花束を受け取っています!)
RD_20150618_3
セミナーでは直径21cmのスペースに描いていたのですが、このミラーは
カードサイズ(5.5 x 8.5cm)。名刺ほどのサイズに細やかに表情豊かに
描かれた作品は、生徒の皆さまにご好評をいただきました。(東京校/オプション)

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