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ローズ&アイリス–アルテマニア様式

 2017年6月9日

前回、“真夏の夜の夢 ~アートワークスタイル~”が完成し、今回からアルテマニア様式のフラワーブーケを描きはじめました。

スーザン先生のお見本は、マイセンのレクタングルボックスに描かれています。
今回のセミナーでは、先生はKPMのオーバルボックスに描きます。どちらの白磁にもとても合うモチーフです。
生徒さまには、それらどちらかの白磁を選んでいただきました。

今回の作品は、技法の面だけでなく、描き込み量や細やかさなど、様々な観点でアルテマニア様式の花の絵付けに触れるのに、とても良いモチーフだとスーザン先生が話してくれました。
「今回のモチーフはアルテマニア様式です。またサイズ的にも細かい部類に入ります。ずれることのないよう、丁寧になぞってトレースを行ないましょう。」
とスーザン先生。
トレースの0.数ミリのずれが、後で大きなずれとなることがあります。
トレースは、作品の完成度を上げるためのはじめのステップです。そのため、クラスで使用するトレースは、スーザン先生ご自身がすべて作成しています。

「バイオレットが2、ダークブルーが1、約2:1の混色です。アイリスの花弁から描き始めましょう。丁寧に行ったトレースの上に、丁寧に描いてゆきましょう。」
アイリス、そしてローズと描き進み、一日目を終えました。焼成は行わず、二日目は1stステップのつづきです。

余談ですが、アルテマニア様式とはマイセン磁器製作所の独自の言葉だそうです。
ヘキストやKPM、フュルステンベルグなど、窯元によっては同様のスタイルの絵付けが存在しますが、アンティークスタイルやオールドスタイルなど、その呼称は様々だそうです。
機会があれば、アルテマニア様式に属する絵付けについてお話しできればと思います。(東京校/オプションクラス)

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