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ローズ&アイリス–アルテマニア様式

 2017年10月15日

前回からのつづきです。

花の絵付け。ご存知の方もおられるかと思いますが、題材となる花の種類が多いのはもちろんのこと、描く上で用いられる技法や道具、表現方法やスタイルにより “花の絵付け” そのものにもとても多くの種類があります。そして、それらの中で難易度の高いシリーズについては、フラワーペインターが窯元で描く機会を得ることはなく、一部の卓越した技術と知識を持つ “絵付け師” によって描かれるそうです。
“マイセン アルテマニア様式”、その花の絵付けである今回のモチーフも、その種のシリーズのうちのひとつです。

「今回は、全工程の中間工程にあたるところからです。ラインとストローク、混色では各色の配分が工程毎に異なるので、描いているところをよく見ていてくださいね。」
スーザン先生のデモンストレーションが始まりました。アイリス、オールドスタイルのマリーゴールド、ピンクの薔薇、忘れな草、スターレット、そして葉、茎、がくと工程が進んでいきました。

「とても難しくて、うまく描けず気になる時もあるけど。描いていて驚くことがたくさんあって、とても楽しい時間だわ。」
生徒さまからの言葉です。
お一人おひとり、集中力を切らすことなく一生懸命、向かい合っておられました。まるで、モチーフの難易度が描き手を引っ張って応援しているようでした。
モチーフの難しさをよく知るスーザン先生。生徒さまの作品に入るその筆も皆さまのがんばりに引っ張られていたようです。スーザン先生による仕上げの工程も多い今回の逸品。皆さまにお渡しするのが楽しみです。(東京校/オプションクラス)

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