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モダンアート
2015年8月16日
先日facebookでもお知らせしましたが、スーザン・クノブロッホ作品集に、新たなカテゴリーページ“モダンアート”を追加しました。
モダンとは現代的であること、今風であることと解釈されています。
昨年「マイセン窯の起こり」で触れましたが、マイセンは、1710年に誕生したヨーロッパ初の硬質磁器窯です。長き歴史の中、新たな試みがなされ、次々と発表されてきた斬新な作品の々。
その当時、モダンアートと評され、人々に愛されつづけているモチーフの中には、レトロモダン*と言ってもよいものもあるのかもしれません。
しかし、ピュイ・ダムールではやはり“モダンアート”と表現しています。
それにはこんな理由があります。
以前、スーザン先生と絵付けについて話した時のこと。「マイセン窯の歴史からもみてとれるように、磁器上絵付けとは長い年月を経て培われてきたものであり、一朝一夕で成り得るものではなく。そして、そうであればこそ魅了され、描きつづけたいと願う。」そう語ってくれたスーザン先生。
そんな彼女の話を聞いていると、マイセン偉業の歴史とは、現世の時の流れの中にあらず。そして作品たちは、色褪せることなく輝きつづけるであろう、と改めて思えたからです。
今回はすこし堅い話となりましたが、如何でしたでしょうか?
機会があれば、モダンペインティングの作品の数々をお見せできればと思います。
*レトロモダン(実用日本語表現辞典より引用)
古風な懐かしさの中に、近未来を思わせる洗練された意匠が感じられるさま。一昔前に現代的、近未来的とされた独特のデザインなどを意味する語。古さと新しさの両方を感じさせる風情が特徴と言える。