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マイセン アンティークローズ ホワイト&ピンク

 2020年2月18日

前回からの続きです。

アンティークによく見られる形の、ホワイトローズとピンクローズが寄り添う絵柄をペアで制作しています。
絵柄をよくみると、それぞれのモチーフで花の開き具合が異なり、そういった違いを感じながら描くのも面白いものです。

以前同シリーズで、ホワイトローズのみの図案をセミナーで描いたことがあります。その際、ピンクとホワイトのローズの組み合わせで描いてみたい!との生徒さまからリクエストがあり、このホワイト&ピンクローズが誕生しました。

この場合、元の図案のホワイトのローズを単純にピンクに置き換えて描くだけ?と誰もが思いますよね。

今回でこの作品を描き終えるわけですが….色を置き換えるだけといった単純なものではないと、気付かされました。
ホワイトのみで描かれる場合と、ホワイトとピンクで構成される場合とでは、それぞれの色調のバランスを再編成する必要があるんですね。(instagram>>

前回の1stステップでも、アンティークスタイルの花の絵付け、その技法の細やかさを体験、経験された生徒さまですが、2ndステップから描き始めた今回もしっかりとその絵付けに触れられました。

ピンクの薔薇の花芯から描き始めた1日目、その繊細な筆使いは蕾の表現にも用いられています。通常の花の絵付けよりも細部にまでわたり、ハイディテールな作品。
スーザン先生のデモンストレーションを、先生の作品見本をご覧になりながら、集中して描いている生徒さまを見て、それは表現することに挑み、その難しさを乗り越えた時の達成感に通じるものかもしれないと感じました。

1日目にピンクローズの花芯と蕾の第二工程、そして、葉、茎、愕のアウトラインと葉脈を描き入れて窯入れとなりました。

2日目は、白とピンクの薔薇の花芯と花弁の第二、第三工程を、そして葉、茎、愕の影入れを行い窯入れの予定です。

焼成後、スーザン先生による仕上げが施され、皆さまにお渡しする“マイセン アンティークローズ ホワイト&ピンク”のペア作品。
どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。(東京校/Aクラス)

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