ロイヤルクラス日誌

アラビアンナイト*フルセット*

 2018年2月19日

前回からのつづきです。

「カップのカラーは既に前回仕上がっています。今回はソーサーのカラー、2ndステップを行ない、カップモチーフの金をつけましょう。ちなみにソーサーの金は前回仕上がっていますよ! それでは、はじめにマイセン フラワーレッドを用意しましょう。」
スーザン先生のデモンストレーションが始まりました。1Dayセミナーということもあり、特に作品の制作工程に工夫が凝らされている今回のモチーフ。
カラーと金を問題なく同時に焼成する状況を保ちつつ、完成に向かっています。

皆さま、飾り壺や花瓶などの第二工程を描き進め、いよいよソーサーの床のデモンストレーションに入りました。
「ウォータリーなカラーコンディションですよ。スタートしたら、描ききってしまいましょう。途中で手を止めませんよ。私も止まれません(笑)。」

アラビアンナイト(グラフィックスタイル)の特長のひとつとも言えるカップとソーサーにある“床”。
色の濃淡や筆あとなどの“ムラ”がなく、綺麗な“フラット”な方が良いと思われがちですが、この場合の“ムラ”は絵付け師にとって“手描きによる表現”。
もちろん程度はありますが、“ムラなく、綺麗にフラットに”な必要はないとスーザン先生は言います。

実は一度、あえてスーザン先生に極力ムラが出ないように描いて見せてもらったことがあります。人の手で、筆で塗られたものとは思えないほど綺麗だったのですが、モチーフの世界観(千夜一夜の時代や舞台)のようなものとミスマッチしているように感じました。

「スーザン先生。消してもう一度チャレンジするつもりで、途中ですが手を止めました。このカラーコンディションはどうでしょうか?」
生徒さまのおひとりが作品をお持ちになられました。
「そうね。この場合、描き進めるべきではないわね。よく気がつきましたね! 二種類両方のオイルを足して、もっとウォータリーに。それと見たところ、筆の動きが大きすぎるようね。もうすこし小さく筆を動かしてみて。あともうひとつ。次は小物の周りの空間をもう少しとるように。」
うまくいっていないことに気がつき、スーザン先生のアドバイスに基づいて再チャレンジした生徒さま。とても素敵な“床”になりました。

すべてのカラー第二工程が完了し、ソーサーは焼成棚へ。カップモチーフ中の金をつけて今回のレッスンを終えました。次回から“アラビアンナイト”の別のモチーフ、プレートを描き始めます。(1dayクラス/神戸校)

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