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“クリアに描く”とは?

 2021年2月28日

表題は、クラス見学にお越しくださった方からのご質問です。
講師のデモンストレーション中の説明を耳にして、質問してくださいました。

スーザン先生の長年の生徒でもある私たち日本人講師は、自身が得た知識、経験を皆様にわかりやすく説明することを心がけております。

スーザン先生のクラス内で”clear(クリア)”という単語を耳にしないことはありません。滞在期間中、呼吸のように口にされているのでは(笑)

そういえば…生徒さまから具体的に”クリア”とはどういうことかと質問をされたことがありません。各々、自身の描いたものとスーザン先生の手直しをみて、捉えているのだと思います。

ではもし言葉で説明するとしたら?
以下、講師の経験とスーザン先生との会話から悦明する場合の”クリア”です。

*ここからここまで筆を運んだ、ということが一目で分かるように描くこと
*描いた各パートの上下が関係、前後関係が分かるようにすること
*描いた箇所が、適切な効果を得られていること

例えば花びらの影を描く際、大小、濃淡の様々なストロークで表現するのですが、1ストロークずつがここからここまで筆を運んだ、というのがわかるようになっていること。
それには、すでに焼成した第一工程に対して、色の差がわかる程度の色調が必要となります。
その色の差がゆるやかであれば、”ソフト”という表現になると思います。

いかがでしょうか?

スーザン先生とこんな話をしたことがあります。
マイセンには多種多様なモチーフがあって、それぞれ”クリア”と”ソフト”の割合が異なる…..それを意識して描くとまた違った上絵付けの面白さが見えてきますね!

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