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ゴールドクレスト〜マイセン鳥の絵付け〜

 2020年2月2日

今回このクラスでは、マイセン鳥の絵付け“ゴールドクレスト”が始まりました。
日誌をご覧いただいている方の中には、以前東京校で描かれたモチーフと気付かれた方もおられるのではないでしょうか。
神戸校の生徒さまからも、可愛いから描いてみたいとのお声があり、描くこととなりました。

マイセンバードってどんな絵付けかについて、話してみたいと思います。

まず、今回のゴールドクレストや、以前に描いたカンムリガラやジョウビタキ(日誌-1-2-3-4-5)が、マイセンバードのスタンダードなモチーフで、ジャンルはナチュラルペイントとなります。

ナチュラルペイントといえば、水っぽいウォータリーなカラーコンディション、下のカラーが乾く前に塗り重ねていくWet on Wet(ウェット オン ウェット)の技法が思い浮かびます。
イメージで言うのであれば、自然な雰囲気の花の絵付け“スプリングフラワー”や、もしかしたら、先日の自然主義の花の絵付け“ブラウンスドルフの薔薇”を思い浮かべる方もおられるかもしれません。
さらに、マイセンフルーツ(日誌-1-2)も思い浮かぶのではないでしょうか。

これらのイメージがあるナチュラルペイントの中でも“マイセンバード”の描かれ方は、少し異なるように思います。

例えば、今日行われた実演で… 「三列に並んでいる鳥の尾の模様ですが、線描きしたアウトラインの左側の上にはきっちりとカラーをのせます。右の内側には0.5mm程のスペースを空けておき、後ほど、その淵にダイレクトに別のカラーを入れてコンプリートします。」
と、幅2mmほどの尾羽の模様についてレクチャーしながら
「このように翼や尾羽をクリアに表現します。」
と描き方を実演し、締め括ったスーザン先生。

そうなのです。鳥の顔、翼や尾の羽の模様など、細部まで精密に描き、クリアに表現される箇所、そしてその力強さに驚かされるのです。
以前、スーザン先生の言っていた「マイセンの鳥の絵付け師も、花の絵付け師から成るものだけど、他のモダンアートや歴史的モチーフ、そしてマスターピースなどハイグレードの絵付けとは、ちょっと異なる系統なのよ。」という言葉に合点がいきます。

1日目の今日、精密に表現するところを描き終え、頭や胴体、翼の上部など、ナチュラルテイストな箇所(>>動画)を描き終えた生徒さま。明日はベリー、葉や枝などを描き、1stステップの完成、窯入れの予定です。(神戸校/Dクラス)

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