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再掲:マイセン 花の絵付けについて-3
2022年2月10日
磁器上絵付け(ポーセリンペインティング)で最も多く描かれていると思うモチーフは?と尋ねられた時、“花”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
多種多様な形に豊かな色の織りなす美しさや可愛らしさで、時に癒しを、時に元気をくれるお花。描く題材として選ばれるのにも肯けます。
そんな花の絵付けですが、最近あらためて気がついたことがあります。
ごく当たり前のことですが、たとえ同じ種類の同じ色の花でも、向きや角度、それによる花弁の見え方や数、折り返しの有無など、組み合わされる条件によって異なる絵となるということです!
いつの間にか“同じ花でも異なる表情で描かれた絵”を、“すでに見たことがある花”と捉えがちになり、意識が欠けていたのかもしれません(汗)
2019年2月のロイヤルクラスの期間中にスーザン先生が描いたマイセンピンクローズ(トラディショナルフラワーペインティングno.1)の二作品、そして6月に描いた同スタイルの一作品、それら三つが並んでいるのを見て、あらためて一輪の花の持つ可能性を再認識することが出来たように思います。
これからも時に初心に返り、絵付けについてお伝えしていければと思います。
写真は、トラディショナルフラワー ペインティングno.2のローズです。no.1とno.2では、描き方の基本は共通していますが、やはり表情は異なります。
参考(ロイヤルクラス日誌):
>>マイセン花の絵付けについて
>>マイセン花の絵付けについて-2