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マイセン ランドスケープ

 2017年10月4日

今回から、歴史的モチーフのひとつ “マイセン ランドスケープ” のセミナーが始まりました。情景を表現するにあたって高い技術と集中力を要するモチーフのひとつでもあります。

マイセン磁器製作所で風景画が描かれ始めた当初、銅版や油絵などの画家の作品を見本に、絵付け師によって図案が制作され、描かれていたそうです。
その後、マイセンの絵付け師たちがその場に赴き、水彩絵の具で描いたデッサンを持ち帰り、その中から厳選されたデッサンが “マイセン ランドスケープ” として描かれるようにもなったそうです。

「まずは向こう岸のお城から描きましょう。最初の色はカプトモルトムに少量のチョコレートブラウンを加えたbreaking collarです。筆はドローイングブラシ。Good oneですよ。」とスーザン先生も筆をピックアップ。 

※スーザン先生の筆はこちら>>公式twitterページ

「先生。これでどうかしら? それともこっちの方がいいかしら?」スーザン先生に手持ちの中から筆を選んでもらう生徒さま。皆さまの用意も整い、セミナーが始まりました。

デモンストレーションが進むごとに形になっていくお城。まるで、絵の中でお城が建築されていくようでした。

※描かれていったお城はこちら>>公式facebookページ

真っ直ぐに見えて、定規で引いたような直線ではない、筆による線描きのライン。
「スーザン先生の絵付けってラインひとつをとっても、雰囲気があるのよね。」
と回ってきた生のお見本(描いた直後)をご覧になり、手元の写真資料を参考に描いていく生徒さま。
二日間で、お城や木々、その風景を眺める人のいる景色の第一工程を描き終わられました。
次回、それらが彩られ、深みを帯びるのが楽しみです。(神戸校/Aクラス)

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