ロイヤルクラス日誌

マイセン ランドスケープ

 2018年2月13日

前回からの続きです。

その昔、画家や絵付け師自らが写生した水彩画を基に起こされた歴史的モチーフ “マイセン ランドスケープ”。
厳密には、それらは何点かの絵がひとつのモチーフとなったものと言えるそうです。 例えば、川を隔てて向こう岸と手前の景色、建物や橋、岸や木々、そしてたたずむ人々など、それぞれ異なる参考資料や、絵付け師の知識や経験による創作から一部一部が表現され、ひとつの風景が生まれた、というわけです。

“マイセン ランドスケープ” の制作工程は、とても綿密に考えられたものであり、建物などのラインの傾きまでをも自然な表現とする技術、そして “絵” として美しいレイアウトのバランスなど、とても難しいものだそうです。

マイセンやKPM、ヘキストやフュルステンベルグなど本場ヨーロッパの窯元では、ランドスケープやワトーなどの作品を手掛ける絵付け師は限られており、窯元により選出され、そのための教育を受けた者の中で、認定証を授与された絵付け師だけが “風景も描く絵付け師” を名乗ることが許されるというのにも頷けます。

「フロント(表面)のランドスケープ(1stステップ)の空に浮かぶ雲と湖の水面、そしてバック(背面)に散りばめる六つの小花のトレースから始めましょう。」

KPMの花瓶に描いている今回のセミナーが始まりました。

オールドスタイルの絵付けで描かれた小花。マイセンフラワーの基本と言えるトラディショナルとはまた別の絵付けです。
「見た目はもちろんですが、ローズの描き順が異なっていたり、忘れな草のデザインが違っていたりもしますよ。」

六種の小花を描き終え、メインモチーフの中間工程に入りました。
「この工程は基本、ライトカラートーンとなります。濃くならないように注意しましょう。」
雲の表現などに悩みながらも皆さま順調に描き進み、スーザン先生から焼成前のチェックオーケー。 無事に窯入れとなりました!(神戸校/Aクラス)

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