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真夏の夜の夢&アラビアンナイト

 2018年9月26日

前回からのつづきです。
“真夏の夜の夢” の妖精の男の子からスタートしました。
「男の子の髪をバイオレットで。ファーストステップですが、混色してカラーそのものをすこし力強い色味にしましょう。筆はスモールミドルブラシがよいでしょう。」
スーザン先生のデモンストレーションが始まりました。

髪が描かれて、ぐっと浮かび上がった男の子の表情をご覧になられた生徒さまから「この妖精の男の子、とても可愛いわね!」とのお言葉をいだだきました。
マイセンの真夏の夜の夢に登場する男の子の妖精は、ブッシュベイビーやツノのある子など個性的な子が目立ちますが、この子は普通に?可愛いとも言えるのでないでしょうか(笑)

スーザン先生のデモンストレーションの最中、おひとりの生徒さまが、さりげなく取り入れられている法則に気がつき、スーザン先生に尋ねたところ
「そういったことを発見したり、知ったりすることで、描き手は目を養うことができ、それが普段の絵付けを向上させてくれることにつながります。とても良いことです!」
かつて、ヘキスト陶磁器工房でペインターの指導にも携わっていたスーザン先生らしいコメントです。

詳しい説明を聞きながら
「お見本を見ても気が付かなかったけれど、順を追って描かれるのを見ていることで気付けることってあるわよね。」と生徒さま。しっかりとノートに書き留めておられました。

それにしても、プロの絵付け師たちの作品を見ていると、白磁のシェイプに合わせたモチーフ全体のかたち取りやレイアウトもそうですが、図案の中で表現されているデザインなど、自然と目に映るそのさりげなさに驚かされます。

皆さま順調に描き進められ、男の子のファーストステップが完成。磁器の上に女の子と男の子のふたりの姿がひとつになった、各自の手元の作品をご覧になり
「すこし時間が掛かっても、動物さんから男の子の妖精にとリクエストしてほんとうによかった。」
と嬉しそうに話してくださいました。

皆さまの”真夏の夜の夢”イースターエッグが焼成棚に並び、次にもうひとつのピース”アラビアンナイト”に入りました。猫と飾り壺、床の一部を描き、こちらも焼成棚へ。

完成が見えてきたペアのイースターエッグ。生徒さまはどんなふうにお飾りになるのでしょうか。楽しみです。
(神戸校/1dayクラス)

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