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磁器上絵付けとは?

 2019年9月4日

施釉された白い磁器の上に、色や金などを使って絵を描くものです。
比較的低めの温度で焼き付き、発色するため、数多くの色を使うことができます。
多くの場合、モチーフや白磁のデザインに合わせて金彩を施します。

日本での白磁の製造、染付けや上絵付けがはじまったのが17世紀。
ヨーロッパでは、18世紀のマイセン窯がはじまりです。
ドイツの古都マイセン。
東洋からもたらされた磁器は、当時のヨーロッパの人々を魅了したと言われています。美術品などに高い関心を持っていたアウグスト強王は、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガー (1682~1719)に磁器の開発を命じて、成功させます。マイセン窯の誕生(1710)です。
その後、多くの絵付け師によって上絵付けの技術が確立され、様々なモチーフが誕生します。
当時のマイセン窯から発表された様々なモチーフ(シノワズリー、動物、風景、狩猟、バトラー、ワトー、花々など)は、華やかな宮廷文化へと発展していき、貴婦人たちがこぞって収集したと言われています。

現在では、ヨーロッパ式の「磁器上絵付け」が趣味として親しまれるようになり、”ポーセリンペインティング”または”チャイナペインティング””ポーセリンアート”と呼ばれています。