スタッフブログ
マイセン絵付け師について
2015年4月24日
以前”マイセン ペインター養成学校について“お話しをしましたが
いかがでしたか?今回は、プロデビューしたペインターが歩む道について
お話ししようと思います。
マイセン工房の絵付け部門には、上絵付け・アンダーグレース・金彩・
ブランドマーク(剣のマーク)などの担当があり、基本的に一度決まった
担当が変わることはないそうです。
上絵付け担当の絵付け師は、在学中からマイセン工房によって
各人の適正の見極めが始まっており、
卒業者がプロペインターとして歩む道は大きく三つに分かれるそうです。
インディアンペインター
インディアンペインティング専門。
朱や緑などの単色で描かれていることの多いインドの華、華と鳥、
柿右衛門の写し、ドラゴン、伝説の動物など。
一見インディアンペインティングのようにも見えますが
“幻獣“は含まれません。
フルーツペインター
フルーツペインティング専門。
ウェット オン ウェットの技法で描かれるナチュラルペインティング
スタイルの作品。
果物を題材としていても、アルテマニア様式やオールドマイセンのスタイルで
描かれた作品は含まれません。
フラワーペインター
トラディショナル フラワー ペインティングに始まる。
適正の幅が広く、多くのペインターがこれにあたるそうです。
少数ではありますが、多様性を認められた者も含まれるそうです。
マイセンの代表的なモチーフのひとつであり、もっとも多く描かれている
作品群と言えるでしょう。
興味深いことに、各部門において、各ペインターの歩む道筋もまた少しずつ
異なります。
また機会があればお話ししたいと思います。お楽しみに!