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基礎講座について
2023年1月14日
基礎講座はその名のとおり、”基礎”に触れていただけるものです。
そもそも絵付けの基礎とは、どういうものなのでしょうか?
スーザン先生から聞いたことのある、当時のマイセン工房の養成学校では…
初めから絵付けに関することは行わず、デッサン、水彩画、油絵、水墨画(のようなもの?)、カリグラフィなど….を長期間行い、その後、基本的な筆使いの訓練がスタートしたと聞いています。
プロの絵付師となった後でも、訓練の機会を持つことがあったそうです。
例えば、よりハイグレードなモチーフを描くペインターに抜擢されたときです。
そのモチーフに必要とされる筆使いに特化した訓練を一定期間行い、工房からディプロマを与えられて、はじめてそのモチーフを描くことが許可されたと聞いています。
以前、スーザン先生がこんな話しをしてくれました。
絵付けの技術は、仮に異なる描き方のようにみえるとしても、基本的なものが組み合わさってできている。普段から基本的な筆使いを訓練することで、ある日発揮されるものだと思う。
マイセンの絵付師たちが”基本的な筆使い”の訓練として行うストロークやラインをスーザン先生が「エクササイズプレート」にまとめてくれています。
このプレートは、クラス内でもモチーフを描く前の筆使いの練習に活用されています。
基礎講座では、このプレートにあるストロークやラインを集中的に練習する時間を設けています。
“描く”ということを考えずに済むので、基本的な筆使いを無意識に覚えることに役立つと思います。