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アラビアンナイト アートワーク

 2026年3月23日

マイセンを代表するモダンアートのひとつ “アラビアンナイト”。
同シリーズより、巨匠ハインツ・ヴェルナー氏のアートワークモチーフをピックアップし、昨秋、新たにスタートしたレッスンの様子です。

アラビアンナイトにはいくつかの異なるスタイルがあるのですが、ご存知でしょうか?
グラフィカルなスタイル、ナチュラル感のあるスタイル、そしてそれらを合わせたり、ナチュラル感のあるスタイルから派生した表現に分けられます。
これらは絵付け師個人の作風によるものでなく、表現の方向性の違いによるものと言えるでしょう。

今回ピックアップしたモチーフは、同シリーズの中でもよく見られる構図(馬上の男性と女性)です。
ロイヤルコースで初めて取り上げるスタイルで、ナチュラルの中でもよりファンタジーに寄せた表現となっています。

「それでは、レッスンを始めたいと思います。いつものようにトレースから始めましょう。トレースも重要な絵付けの工程です。丁寧に行いましょう。」
レッスンが始まり、皆さま一斉にトレースに取り掛かられました。
ちなみに”トレース”と聞くと、あらかじめ用意されたラインをなぞる、というイメージを持たれるかもしれませんが、スーザン先生のような絵付け師たちにとっては、”アタリをつける”ことを意味します。
スーザン先生が作品を描き起こす際には”アタリをつけて”その後は筆で描いていきます。
レッスンで取り上げることになってはじめて、私たちのために紙のトレースを作成してくれます。

皆さまがトレースをされている間、日本人講師から何枚かの紙を手渡され、説明に耳を傾けていたスーザン先生が「とても良いアイデアね!すごく良いトレーニングなのよ。そしてどれも本当に素敵!!いい目をお持ちです!」と声を弾ませました。
トレースを終えられた後、スーザン先生からお一人おひとりに感想やコメントが伝えられ、スケッチはお返しさせていただきました。

実は今回、本モチーフのレッスンを受講されるレギュラーコース在席の生徒さまに、作品見本に描かれている絵をもとに、鉛筆でスケッチを行い、それをスーザン先生に見てもらおうというご提案をさせていただいていたのです。
その際、前例のないことに躊躇されつつも「少し恥ずかしいけれど、やってみます!」と多くの方が前向きにチャレンジしてくださいました。
スケッチは目で見てそのまま形にするため、見せることを前提に取り組むには少し勇気のいることだったのではないかと思います。

今回の「スケッチしてスーザン先生に見てもらう」という試みは、日本人講師の発案によるものですが、生徒さまと同じくスーザン先生から学ぶ一人の生徒でもある立場からの提案ということもあり、皆さまもリラックスしてチャレンジしていただけたのかもしれません(笑)

こうした小さなチャレンジへのご提案や、同じ学ぶ立場からのそっと背中を押すひと言が、ほんの少しでも生徒さまの一歩を後押しするきっかけとなればと思います。

こうして始まった今回のレッスンは順調に進み、皆さま予定通り1stステップの工程を描き終えられました。


本モチーフは開催期間中1日の受講し、次回2日目の受講をもって完成となる予定です。
作品は後日窯入れ、焼成の上、次回までお預かりいたします。

次回のカラーによる2ndステップ、モチーフの金彩と仕上がるのが今から楽しみです。(2025年10月ロイヤルコース)

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