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深い味と深い色

 2022年5月30日

上写真はラボラトリー・ランタンさんの「ショコラーヌ(ベリー)」です。
チョコレートの香りがふくよかで、ラズベリーパウダーがその実を食べているのかと思うくらい濃厚で、とても美味しいです。
このショコラーヌ、パティシエさんこだわりの少々高価な材料が使われているそうで…
だからこんなに美味しい?と1個ずつ味わいながら考えました。

ランタンさんの他のお菓子をいただいたことがあります。
香り、味、食感….また食べたくなるお菓子ばかりです。

高価な食材を使えば当然美味しい?でも逆に…その素材の活かし方を誤れば、良さを殺してしまう可能性もあるのでは?

この考えに至ったとき、生徒さまからよく伺う質問を思い出しました。
「スーザン先生のように深い色を出すのって、どうしたらできますか?」
当校のカラー、筆、オイルは、スーザン先生のレシピ、監修のもので、プロ仕様のものばかりです。
生徒さまもスーザン先生も全く同じものを使って描いています。

スーザン先生に尋ねたことがあります。
適切なカラーコンディション、色調、筆使い、筆圧など….
様々な要因があるけれど、それを支えるのは経験です。
多くの経験を積めば、きっとかないますよ!
とアドバイスをしてくれました。

よい素材、道具を使ってよい結果を出すには、経験も必要…
でもそれだけではないと、あることが思い浮かびました。

ランタンのパティシエさん、スーザン先生と話していると、フランス伝統菓子、ヨーロッパ伝統の絵付けを伝えたい、それを通じて周囲の人たちの喜ぶ顔が見たい。
という思いを感じます。

人を惹きつけるモノは、それを創り出す人の努力や思いが込められている….
そんな考えに至るころには、ショコラーヌの中はほぼ空になっていました(笑)

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