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簡単に描けそうに見える?!

 2021年4月12日

私たち日本人講師のクラスでも、スーザン先生と同じようにまず実演をして、各ステップのポイントや注意事項をお伝えしています。
その実演を見てくださる生徒さま、体験や見学にお越しくださる方から
“先生の手元を見ていると簡単に描けそうに見える。”
“実演を見るのと描くのとではだいぶ違う….”
などといったお声をいただくことがあります。

そこでお返しするのが…
もし講師が大変そうに描いていたら…嫌ですよね?不安になりますよね(笑)

そうなんです。
例えば。学校で数学の先生が問題を解けなかったら…を想像してみてください(笑)
ピュイダムールの講師はスーザン先生の生徒でもあり、訓練を重ねてきています。
はじめは簡単に描けるように見えなかったはずです(笑)
様々経験しながら、積み重ねてきたわけです。

私自身の経験から、実演を見て、そのイメージを持ったまま筆を動かしてみるのは、とてもよいことだと思います。
積み重ねていく確実な方向がわかるからです。

どういうポイントをみたらよいですか?と聞かれることがあるのですが、”無心でみる”のがおすすめです。
映画を観るような感じでもよいかもしれません。
全体のストーリーを把握しながら、移り変わる映像を追うといったイメージです。

実際に描いてみて、できない…と感じたら何度でも聞いてください(笑)
自身の経験を元に、その時点でのご経験期間で無理のない範囲のところまで、できるようになっていただけるよう解説します。

“その時点でのご経験期間で無理のない範囲”、というのは、今は難しいと感じていても、そのうちきっとできるようになるので、その時点で完璧に出来るようになっていなくてもよい、というものです。
これも自身の経験からです。
過去に訓練として描いたマイセン基本の36の花を見ていると、自身の成長がよくわかります。
はじめはとてつもなく難しいと感じていたことが、今ではそう感じなくなっていたり….

スーザン先生から、こんなことを話されたことがあります。
絵付けの技術は、それぞれ異なるように見えて、実はある技術が元になっていたりする。
また技術のピースの塊が、繰り返し使われている。
つまり基本的な技術を繰り返し、経験を積むことが大切。

今できなくても、継続して学んでいれば、きっとできるようになる。
『魅惑のポーセリンペインティング』に掲載されているスーザン先生の作品をご覧になった方も多くいらっしゃると思います。
でも……スーザン先生も”初めの一歩”はあったわけです!

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