スタッフブログ

筆選びについて

 2020年7月23日

クラス内で時折聞く、思うように描けないは、きっと筆のせいよね!という生徒さまのお声に、その場が和む瞬間があります。
実はあながち冗談でもないんです。
描くエリアや形、目指す仕上がりによって、筆を使い分ける必要があります。

当校は、プロ仕様の道具を使っているということから、筆の種類が多いと思われがちなのですが、実は3種類しかありません(笑)
3種類の中で長短があり、それら使い分けて描きます。
スーザン先生も全く同じ筆を使い、あらゆるモチーフを描きます。

筆にまつわるご質問で多く聞かれるのが、
こんなに大きな面をこのサイズの筆で描けるのですか?
こんなに細い線を筆で描くのですか?

答えは”そのとおり”です。
適切な筆の形・サイズの選択、オイルの調整で、幅広い表現が可能となります。
もちろん技術的なことは必要です。
ですがはじめのうちは、適切な筆とオイルの具合を知って、適切な感覚を身に着けることが大切だと思います。

前述の生徒さまのお声を耳にしたときは、お席に伺い筆を選び直します。
どう描きにくかったかを伺い、長さを変えるべきか、手入れをするべきか…など対応方法を考えます。
それから再度試していただくと…描きやすくなりました!というお声を伺うか、それまでの時間を取り戻すように黙々と集中して描き進められます。

筆選びのポイントを知って、気持ちを楽に、様々な技術・経験を積む時間を楽しく過ごしていただく。
そんなお手伝いを続けていけたらと思っています。

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