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マイセン ベジタブル&フルーツ(オールドスタイル)
2019年10月2日
前回からの続きです。
現代マイセンの野菜や果物の絵付けとはまた異なり、独特な作風を感じさせる1790年代オールドスタイルのモチーフ。ラインを主体に表現していく絵付けです。
「今回も、混色による色味で、基本ラインで表現していきます。先ずはアスパラガスのディテールを描きましょう。」
スーザン先生のデモンストレーションが始まりました。
あまりのラインの多さから、表現に線描きを多用する絵付けにはどのような様式があるのかという話になりました。
代表的なものとしては、マリアジブラメーリアンやボタニカル、マイセンのFFにアルテマニアにマルコリーニなど、そして、ヘキスト様式やニンフェンブルク様式のオールドスタイルなどがそうだと言えるそうです。
そして、今までタイトルからもオールドスタイルと括っていたのですが、あらためてスーザン先生に聞いてみると、今回のモチーフ“マイセン ベジタブル&フルーツ”は、アルテマニア様式(古典技法)だということが判明したのでした(笑)。
アスパラ、チェリー、ニンジン、トマト、ナス、ブルーベリー、ピーチ、ビーン、イチゴ、マッシュルーム、途中、各々の葉や蔕、蝶や花を含め、皆さま丁寧にコツコツと描き進まれ、本日、窯入れです。
明日は今日描かなかった他の野菜や果物も登場します。各々が異なる白磁に描くこととなった今回の作品。完成して拝見させていただけるのが楽しみです!