狩人のほら話&ほら吹き男爵
2017年6月2日
前回からのつづきです。
ロイヤルクラスは、各回二日間にわたって、ひとつのモチーフを描き進めますが、今回は、マイセンのモダンアートシリーズの中でもストーリー性の高い、“狩人のほら話”と“ほら吹き男爵”を同時進行しています。
他のマイセン モダンアートシリーズの”真夏の夜の夢”と”アラビアンナイト”と同様、色数は少ないのですが、筆使いの”妙”から生み出される生き生きとした表現が楽しめます。
「前回、カラーの工程を終えている“狩人のほら話”のモチーフの中の金から描きましょう。皆さん、油性ゴールドとパウダーでストックゴールドを作りますよ。」
とスーザン先生。生徒さまが
「先生。ストックゴールドはこれくらいの硬さでいいでしょうか?」
と、ガラスパレットをお持ちになりました。
「すこし緩いわね。絵の中に使う金は、装飾金や縁金の時よりも硬めにするといいわよ。」
スーザン先生からの調整の仕方についてのアドバイスを頷きながら聞いておられました。
皆さま、順調に“狩人のほら話”が描かれた花瓶のフロントモチーフの中のゴールドを終え、“ほら吹き男爵”のカラーに入りました。その時、
「さて、あまりにセミナーが順調に進行していて、時間に余裕があります。皆さまさえ良ければ、“ほら吹き男爵”のシリーズに登場する動物をいっしょに描きませんか?」
スーザン先生から提案がありました。
おひとりがすかさず「うれしい!」とおっしゃり、スーザン先生の描いた見本をご覧になった方も「かわいい!」と、急遽、皆さま全員、描かれることに。
こうして飛び入り参加した“動物”も含め、すべてのピースが焼成棚へ。
明日、全作品が完成予定です。どんな動物が描かれたのか、またお伝えしたいと思います。どうぞ、お楽しみに!(神戸校/オプション)