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磁器上絵付けって難しい?

 2019年5月25日

物に絵や模様などを描く”絵付け”
キャンバスとなるものが陶磁器になると”磁器上絵付け(ポーセリンペインティング)”
難しそうに聞こえますよね(笑)

「難しいですか?私にも出来るでしょうか?」とご質問いただくことがあります。
ある時、ご経験がおありの方からでも、そう聞かれることに気がつきました。
それまで経験してきた絵と、当校の絵が異なるからとのことでした。
絵付けの様式や技法などが異なれば、使用する筆やオイルなどの道具や材料なども異なると改めて認識したきっかけだったように思います。

スーザン先生との出会いからマイセンの絵付けに触れるようになり、早いもので20年以上経ちます。
女史や彼女に師事する日本人講師、そして生徒様。ほんとうにたくさんの方々の絵付けとその思いに触れる機会に恵まれました。
磁器上絵付けとは奥深く幅広いものだと、そして難しいというのは上達の過程に誰もが感じるもので、簡単ではないけれど必ず上達するものなのだと実感できたように思います。

「自分では自分が上達しているのか、なかなかわからないもの。上達していることをなかなか感じられないもの。迷ったときは人に見てもらうときっと何か気が付くことがあるものよ。」スーザン先生の言葉です。マイセンの絵付け師養成学校で学び、マイセンの絵付け師となり、ペインターのトップルームで描くようになった女史が、窯元からの依頼で絵付け師を養成する講師も兼ねることとなって気が付いたことだそうです。
学んでいた自分が教える立場になり「想像もしなかったわ(笑)」と笑いながら話してくれました。

今回は耳にすることのある「磁器上絵付けって難しい?」、「自分は上達しているのかしら?」について参考になればとスーザン先生のお話をご紹介してみました。

下の写真は、”魅惑のポーセリンペインティング”の表紙を飾っている陶板です。
アイリス、ローズなどが上絵付けらしい繊細さとリアル感で描かれています。額装すると深みのある色が一層引き立ちます。

すごい!の一言なのですが、どうやって描かれたのかをスーザン先生に聞くと、意外とシンプルな答えなんですよ(笑)

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