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プロはテストする?しない?

 2021年10月31日

先日のクラス内で、プロはカラーテストなどせずに、勘で描いてしまうのですよね?という質問をお受けしました。当校で言う”カラーテスト”とは、筆に色を含ませて実際に描くとき、白磁の脇のほうに試し描きをするというものです。

答えは「プロもテストします」です。

そもそも当校でカラーテストが定着しているのは、スーザン先生の教えからです。
経験を積めば、パレットから筆に色を含ませる際、コンディションや色調などが感覚で分かるようになります。
スーザン先生ほどのレベルのプロになれば、ご自分の指のような感覚でお分かりになるはずです(笑)
それでも、必ずテストをされます。
下画像はスーザン先生の実演を写したものです。画像の端のほうに小さくテスト描きされているのが見えると思います。

テストで確認できることは…
オイルのコンディション:その部位を描くための適切な状態かどうか
色調:筆に含ませた色調が適切かどうか

どういう状態が適切かを掴むのは経験が必要です。
それでも、筆に色を含ませて、テストをし、実際に描く….
これを繰り返していくうちに(カリキュラムに沿って、順に描き進めるうちに)掴めてこられるようです。(生徒さまコメント)

このカリキュラムですが、順に経験を積んでいただけるようになっています。
スーザン先生の経験・知識に基づいていますので、つまり、プロの絵付師が熟練していく順ということになります。
基本的なマイセンの花以降は、少々難易度が高いモチーフになりますが、それでも、筆に色を含ませて、テストをし、実際に描く、の繰り返しは変わりありません。

当校では、テストでもの足りない方には、簡単なエクササイズをおすすめしています。

朝顔のエクササイズ

練習というものが苦手で…という方も、数分間練習した後に描いたときのスムーズさを経験した方は、進んで練習される方もいらっしゃいます(笑)

プロの絵付け師でも、テストをせずに描かれる方もいらっしゃるとは思います。
でも、ちょっと手間…と思えるテストや練習をしただけで、得られる結果が大きいことを味わった方は、これをせずにはいられなくなると思いますよ(笑)

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