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ヘキスト フルーツブーケ<洋ナシ>
2018年6月13日
前回からの続きです。
当時、ヘキスト磁器製陶所でもマスターペインターとして活動していたスーザン・クノブロッホが発案から開発に携わり、窯元より正式リリースされた同シリーズ。
「もうひとりのペインターとふたりで作ったのよ。 ヘキストの前にはマイセンでフラワーペインターをされていた方で、良い絵付け師だったわ。」
とスーザン先生が懐かしそうに話してくれました。
完成した同シリーズは1995年頃から販売が開始され、絵付け業界全体の傾向として転写紙などを用いることが多くなっていたその当時、ヨーロッパで話題となりました。
その数年後、ヘキスト磁器製陶所は日本でもテレビ番組や大手百貨店などで紹介され、多くの方が知ることとなったのではないかと思います。
このモチーフの日誌を通してヘキストの絵付けについてお話ししてきたわけですが、もちろんその間、作品もしっかりと描かれてきました(笑)
今回は、洋梨がメインに描かれたプレートにカップソーサーを彩る葡萄やスグリ、ローズヒップやブラックベリーなど艶々した果物、プリムラやバターカップ、ミモザにベルフラワーなど可憐な花々など、いろいろな箇所に色を入れていきました。
「皆さん、ほんと順調に描き進められている。予定よりも早く作品が仕上がるかもしれないわね。」とスーザン先生。
明日の窯出し後、どのように描き進むか楽しみです。 もしかしたら3ピース全てが完成するかもしれません?!(Aクラス/東京校)