スタッフブログ

絵付けの上達に繋がるものって?-vol.1

 2020年5月30日

以前“上絵付けを学ぶ-vol.1”“vol.2”で、当校なりではありますが、絵付けを学ぶことについて思うこと、大切に考えていることやこだわりについてお伝えしました。
今回は、絵付けの上達に繋がると思うことについてお話ししたいと思います。

窯の数だけ、絵付け師の数だけ、そしてお教室や先生の数だけあるともいえる絵付け。その中で共通していることはなんだろうと考えてみました。

すぐに浮かんだのは”色の調整”と”筆の使い方”。
これらは実際に描くことに直結する全ての基となることと言えるかと思います。そこから線描きやストローク、塗りやグラデーションなど技術的な手法を経て、描いているものを絵とすると考えたわけです。技術を支える技術といいましょうか。

次に、その技術を習得するためにはどうすればよいのか?と考え、浮かんだのが”プラクティス(練習)” と”エクスペリエンス(経験)”です。

プラクティスには二種類あり、ひとつは、葉や花弁、花や作品全体を描く練習。”目指す形を見ながら、または形を想像しながら描いてみる”というもの。
これはとてもわかりやすい練習と言えるのではないでしょうか。
もうひとつは、先述の”技術を支える技術”である筆の使い方の練習。こちらは“形にしたものがそれで良いのかわかりづらい”そういう類のもののように思います。

問題は、目標の形に直結していない練習って、その効果がわかりづらいもの。例えるならば運動部での筋トレのような(笑)。しかも役に立ったと実感できるまで時間がかかるもので…..。そういう類のものものだなぁと。
多くの生徒さまは、ご自分の上達にお気づきになりません。
私たちからはとても上達されたと感じているのですが、ご本人のお気持ちが付いていかないようなんです。
焼きあがった作品をみて、これ、私が描いたんですか!?というお声をよく耳にします(笑)

絵付けの上達に繋がるものって?-vol.2では、”技術を支える技術”の練習を、すこしでも筋トレのように感じないよう絵付けに取り入れることができるか?お話しできればと思います。

スタッフブログ一覧へ戻る