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マリア・ジビーラ・メーリアン

 2025年9月11日

3月に再開したロイヤルコースの四つ目のモチーフ“マリア・ジビーラ・メーリアン”の様子です。

スーザン先生が制作した23ピースセットの中から、ポットのモチーフをピックアップ。横置きの陶板に合わせたレイアウトにアレンジしてもらっての制作です。

磁器上絵付けにおけるマリア・ジビーラ・メーリアンは、同名の画家であり自然学者でもある女史の銅版画を基に、1stステップをペンによる線描き、2ndステップを筆による絵付けという工程の組み合わせで描かれます。
線描きのためにペンを使用するのは、銅版画の“エッジの効いたシャープさ”を感じさせ、その表現に適しているためです。(同様に “ボタニカルペインティング” の第一工程もペンで描かれます。)

すこし話は逸れますが、磁器上絵付けにおけるトロッケンブルーメ は、ドライフラワーや木版画から感じられる“あたたかさを感じるシャープさ”をイメージした絵付けで、第一工程をペンではなく、筆で線描きとすることでその質感を表現しています。

「既にご存じの方もおられると思いますが、1stステップはひたすらペン描きです(笑)急がず丁寧に。先ずはヘキストグリーンNo.2のストックカラーを作りましょう。すこし離して少量のピンクオイルも出しておきますよ。」最初のデモンストレーションが始まりました。

ペン描きには、ペン先からカラーが下りてきやすくするために補助オイルが用いられますが、どのオイルを使うか、また、カラーとオイルの混ぜ方やペン先への含ませ方などは同じ窯元であっても絵付け師によって異なります。スーザン先生は使い込んで古くなった筆でカラーにピンクオイルを混ぜ合わせ、ペン先にカラーを入れて描きます。実演をご覧になりながら、その理由とメリットをお聞きになり、「なるほど!」と頷きながら席に戻られた生徒様たち。パレットの上の準備を済ませ、さっそく練習に取り組んでおられました。

余談ですが、スーザン先生は「私もしている事なのだけれど、描き始める前や制作途中に試し描きや練習を挟みながら描き進めるといいわよ。作品の出来栄えだけでなく、絵付け技術と知識の向上にも必ず繋がることだから。」とよくおっしゃいます。こうしたスーザン先生が伝えてくれる“プロの絵付け師としての心掛け”や“こうして良かったと実感している事”は日本人講師のクラスの生徒様にもお伝えして共有するようにしています。

自主的に練習を挟みながら丁寧に描き進めていく生徒様たち。工程毎に皆様の作品状態を確認するスーザン先生。そうして今回のレッスンも無事に終えることが出来ました。「丁寧に描いておられるのが見て取れます。私が来日する前にペン描きの練習をされたと聞きました! 色の濃さに太さ共に範囲内で問題なしOKです。皆さまファインですよ!」とスーザン先生。生徒様からも「事前に先生(日本時講師)のクラスで練習することで緊張しすぎることなくレッスンに挑めました!」と嬉しいお言葉を聞くことができました。

次回は第一工程のペン描きの続きからとなります。後日談ですが「次にスーザン先生が来られるまでに、またレギュラークラスで練習しておきたいです!」と生徒様たちから前向きな言葉をいただきました。練習の成果は必ず表れます! 次回のスーザン先生とのレッスンが楽しみです。

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